続き3

そんなこんなで 季節はいつの間にか冬になり、

来年はいよいよ受験生なので 周りも進路を意識し始める頃だった。

私は1年の頃こそ成績は良かったが、

1年の11月から顕著に下がり、いつの間にか

偏差値が平均ちょっと下、くらいになっていた。

最も私には生きる気力すら無かったし、卒業まで耐えれるかどうか、と言うところが最需要事項 だったので

正直どうでも良かった。

しかし親はもう私が立ち直ったものと思っていたので、進路について熱心に説得し、私に国立の法学を目指す様に進めて来た。

私自身も漸く少し進路について考え始め、突き詰めていくと 「何の為に生きているのか?」と言うところに当たった。

今の辛い状況を耐えて何を掴めるのか。

一生惰性で生きていくなら今死んでも変わらないじゃ無いか?

そんな思考が頭で渦巻き、眠れなくなった。

年が明け益々受験色が強くなって来たが、まだ答えは見つから無かった。

生きている意味は、まだわからなかった。