出会い

その雑誌は南国の海洋地形を特集しており、

とても面白かったので他の本も次々と手に取ってみた。

いつしか地球の美しさに夢中になり、我を忘れて没頭し、

直感的に、 これだ と思った。

きっとこれのために生きているのでは無いか?

私が生まれて初めて夢中になれるものだった。

恐ろしいほど美しい物があるなんて今まで全く知らなかった。

その日は何冊か買って帰り、自室で朝まで読み耽った

不思議と地学に出会ってからは 周りの声が気にならなく成った

恐らく 私の事を言っている人間は人生の目的が無く、

不安だから学部では無く大学のランクで競い合い

まわりの人間を評価 位置づけしたがるのだろう

そう思うと、哀れに見えて来たのだ

私は理転して地学関係の学部を目指す事を決心、

数ヶ月かけて何とか親を説得し 夏頃から本格的に勉強をスタート

させて、最終的に半年でセンター得点率を2割伸ばすことができた。

勉強は地学さえあれば全く苦痛では無かった

結局様々な都合で本命の地学科では無く

環境工学に入学することに成ったが 学問的には

とても近いので 概ね満足している